『男性性と女性性』のお話

佐久島に来てそろそろ1年が経とうとしています。
今月に入ってから、
佐久島にいる時は、島の八劍神社という神社の隣にあるお家に居候させてもらっています。
漁師の彼のお家です。
お父さんも漁師さん。
私からみるととっても癒し系(笑)
お母さんは畑を作っていてとっても元気な方。
いつもいる2階の部屋の前は手が届きそうなくらい近くに神社の木々があり、
昼間はうぐいす、夜はふくろうの声。
玄関先にツバメがきて、巣が出来上がりました。
何年かぶりにのことだとか。
そしてたくさんの猫ちゃんと、
ちょっとおデブちゃんのチワワと、
最近まぎれこんで来たあつこと(笑)
今はお父さんと彼は夜漁に出るので、
お母さんが作ってくれるごはんを食べたら、
まだ明るいうちから、
ひとり静かに、ゆっくり流れる時間がそこにあって。
午前中も仕事から帰って寝ている人のそばで、
こうしてモノを書いたり、
縫い物したり、散歩に出かけたり。
ゆっくりゆっくり時間が流れます。
「あっちゃんがいてくれてうれしい」
最近言われること。
そうか。
私がいるだけで誰かがよろこんでくれる。
何をするわけでもなく、
大して役に立つわけでもなく、
ただ、存在することを許される。
それってすごいよろこびなんだ。
そんなことを、
ここでの生活を始めてから、
身をもって感じるのです。
ゆっても、
私は18歳の時に親元を離れて、
何でもとりあえずは自分でやれる人をやってきました。
結婚もし、子どもを2人授かり、
普通のママもやり、
シングルになり、
お父さんとお母さんとそのどちらもをひとりでやって、
子どもも二十歳を過ぎました。
仕事も結婚するまでは美容師をやり、
子どもを持ってからは自宅サロンを作り、
離婚後は整体師になって、
ロミロミセラピストになって、
サロンを持って、
ヒーリングやボディワークやカードを、
教える側になって…
要するに何でも自分でできた。
だけど、
私は女性であり、
私がひとりで何でもやる必要など、
本当はなかったのかもしれない。
そんなに強くある必要など、
なかったのかもしれない。
ということにようやく気がついたのです。
ものにはすべてふたつの面がある。
対極のエネルギーがある。
男性性と女性性。
光と影。
陰と陽。
そのどちらもあるから、
ひとつのものになる。
私はそれに気づくまで、
どれだけの自分の中のもうひとつの面を
みないように、
受け入れないようにして、
生きてきたんだろう。
それに気づいた時、
今まで経験してきたことの
すへてのカラクリがわかり、
すべての謎が解けたように感じました。
ああ、私は女だった。
弱き者だった。
護られていいものだった。
素直にそれを思い出したのです。
そして、
がんばってきた私がいるから、
今がんばらなくてもいい私がいる。
何でもできる私がいるから、
何にもできなくてもいい私もいる。
そうやって、
ちゃんとバランスがとれている。
この何にもあるふたつのバランスを、
ちゃんととってあげていくと、
人はフラットになる。
真ん中に戻る。
そういうことなんだなぁって、
思うのです。
お読みいただいてありがとうございます。
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