大きな悪いオオカミ
大アルカナ15番：大きな悪いオオカミ
このカードをみて何を感じるでしょう？
私は、インナーチャイルドカードを引き始めた最初の頃、
このカードが怖くてとてもいやでした。
この何とも言えない表情で木にしがみついているオオカミが、
私のこころの奥の方にしまい込んで、
みないようにしているものをみる時だよって語りかけてくるから。
いえ、それすらもわからずに
ただ怖がって拒否していたように思うのです。
でもね、このカードのオオカミちゃんが伝えてくれているのは、
私を怖がらせようとしているんじゃなくて、
「もう隠れていなくていいよ。
ぼくをみていいよ。
もう大丈夫だから。
ぼくを明るいところに出してあげるチャンスを
あっちゃんにあげるよ。」
そんなメッセージなのでした。
さんざん怖がってみないようにしているもの。
そこにはこころの闇の部分を癒すとても重要なことが隠れています。
それをみたくないから、
蓋をしているだけ。
でも、蓋をし続けていると、
闇は暴れだす。
しんどいことが現実的に起きてくる。
インナーチャイルドカードの重要なテーマは、
まさにここにあると私は思っていて。
自分をみること。
明らかにすること。
闇に傾いているところを明るみに出して統合すること。
バランスをとること。
そうやって自分の中を知り、
バランスがとれることで、
「自分の真ん中」がとれるフラットな人間になっていけるのだと
私は思うのです。
自分の中にずっと持っている
許せないこと。悲しみ。怒り。
頭から離れない想念。勝手に思い込んでいる恥。
許しがたい罪。
そんな思考の闇に光をあてるチャンスだよ。
とオオカミちゃんは言っているのでしょう。
西洋の童話では、オオカミは悪者であることが一般的ですが、
東洋では大きな神様。
あなたのもとに現れたオオカミちゃんは
何を言っていますか？
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