【過去の私】
今日から3日くらい出かけるから、ごはんを作っておかなきゃ。
とりあえず日持ちするおかずと、カレーを作ろう!
あぁ…でも時間がない。
本当はやりたいことがあったけど、まぁそれはパスしてカレーだけでも作ろう。
そんなバタバタしているところに、だんながやってきて──
「そんなの作らなくていい!
メシなんか作ってあっても俺は食わんから!」
ドカドカッと怒って言い放った。
確かに“いらんお世話”かもしれないけど、
そんな言い方しなくてもいいのに!
この人、ほんとに私のやることを「いらん、いらん」って言うのがイヤだーー!
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【今のあつこにみえること】
これは、この島に来てだんなと暮らし始めた頃によく起きていたこと。
「だんなを置いて出かけるのは申し訳ない」
「子どものことを気にかけるのは申し訳ない」
「だんながインスタントラーメンを食べてるなんて耐えられない」
そんなふうに、私の中でいくつもの防衛が立ち上がっていました。
「ごはん作りますから許してください!」
そんなエネルギーを無意識に発していたんです。
何かを提供しないと、この場に存在してはいけない。
それが、私が強く握りしめていた防衛パターンでした。
でも、これが働いていると人間関係はうまくいかない。
だんなとも、娘たちとも、なんとなく居心地が悪くなる。
あまりにもナチュラルにやっているからこそ気づきにくいパターン。
でもそこに気づくと、私に生きる主導権が戻ってきました。
「なぁんだ、それでいいのか」
そう思えたとき、肩の力がふっと抜けたんです。
自分の真ん中に立つって、こういうことなんだなぁと。
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