昨日今日は、
佐久島じょえるで、
若者自立支援塾ONE STEPの合宿でした。
今回は一般的にいうところの
「引きこもり」の青年、
元「引きこもり」の青年、
若者自立支援に興味を持ってきてくれた方々などなど、
様々な大人が参加しての大人の合宿になりました。
私がはじめからこころをひかれたのは、
幼い頃から親からの虐待をうけ、
親元を離れ施設で暮らし、
いわゆる非行少年となり、
鑑別所、少年院、
住み込みで働いても身体を壊して解雇され、
住む場所もなく、
ホームレスをしていたという男の子でした。
はじめは、こちらを警戒している様子で、
泊まらずに帰ると言って、
今の保護者の方から離れなかったのだけど、
みんなと島を巡り、
草刈りしたり、
ごみ拾いしたり、
夕方には、
普通に話しをしてくれるようになりました。
そして、
ひとり残ってみんなと泊まることになり、
大人のガチすぎる話の場にも参加してくれました。
そして今朝は、
参加者の子たちの何人かの
インナーチャイルドカードセッションをしました。
その元ホームレス君もやりたいっていうから
いいよって言ってやったんですね。
彼に、何をみてみたい?
と聞いたら、
自分が過去に経験したことの意味。
というのですね。
過去かぁ…
と思ったけど、
そか。
この子の中で、
その壮絶すぎた過去が終わってないのかな。
終わらせたいのかな。
みたいな気がして。
でも、出てきたカードから、
彼の経験は、もうギフトに変わっているなって感じました。
そして、彼自身もカードをみながら
少しずつ、でもハッキリと話してくれたことの中で
そういうことだったんだなって、
受け取っているのを感じました。
それからカフェじょえるで1日、
キッチンのお手伝いをすごく喜んでやってくれて。
僕はこれやりたい。
やってみたい。
やらせて。
そう言って。
一生懸命やるし、
すぐお腹すくし(笑)
ほんと、かわいい男の子でした。
今日は他にも何人かの子たちがキッチン手伝ってくれたけど、
みんな本当に、
喜んで手伝ってくれて。
働くことだったり、
誰かの役に立つことだったり。
そういうことってうれしいんだなって。
引きこもりとかニートとか、不登校とか、
社会的にみたら枠からはみ出した人。
にされているけれど、
本当はものすごく純粋で繊細で、
そして果てしない可能性を持ってる。
きっとこういう子たちって、
たくさんいるんだと思う。
すごくたくさんね。
でも、どの子もどんな人も
自分の中にしかない光があることに
気がついてほしい。
苦しんで、絶望して、
真っ暗闇の中を歩いた経験のある人は、
それを光に変える力が
必ずある。
私は
こうやって出会える人たちの中にある、
その人だけがもってる光を
みつけてゆきたい。
自分ひとりではみつけにくいその光を、
灯し続けてゆきたい。
こころをあっためてゆきたい。
そうあらためて思った二日間でした。
また彼に会うのが楽しみです。